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活動日記
 

真直ぐに
志を抱いて「せめて私だけは」の精神で

第53代 理事長 角谷 慎治

我々はかく信じる。

JCI綱領の一節に「人類の同胞愛は国家の主権を超越し」とあり、さらに「正しい経済の発展は自由経済社会を通じて最もよく達成され」と続きます。 そして末節では「人類への奉仕が人生最善の仕事である」と結ばれています。 非常に素晴らしい社会像であり、私たちの目ざす目標として明確に表現されています。しかし、私たちの生きる社会は「国家の主権が同胞愛を超越し、経済の発展を優先した結果、人類への奉仕が置き去りにされている」 という悲しい現実の中にあるのではないでしょうか。
私たちは少しずつですが確実に誤った方向へと歩みを進めているような気がして、不安でなりません。 是を是とし、非を非とすることは出来ないのでしょうか
しかし、綱領の冒頭には“We Believe”と記されています。私たちは信じて進むことが出来るのです。 是々非々と真直ぐに。あなたの未来は、最も頼もしいJAYCEEである、あなた自身が切り拓くしかないのです。
志を抱き、真直ぐに進めば、同胞愛に満ち溢れ、経済は正しく発展し、誰もが人類への奉仕に取り組む、JCの理想とする明るい豊かな社会の実現はかならずあるのです。

あなたは生かされています。

  環境社会学や地域環境科学などの分野が確立され、人間も地球の一部であるという考え方が一般的になる中、目先の景気対策により環境破壊が進んでいます。発展のための経済活動の行き着く先が、かけがえの無い箱舟の破壊につながってはいけないのです。 あなたが取り組むJC運動は地域のオピニオンリーダーでなければならず、その活動はさらに啓発的に展開させるべきではないでしょうか。 美しい山があり、美しい海があるまちづくりに、あなたの参画が必要なのです。

飽食の国、日本。 しかし、その実状は先進国でも最も低い食料自給率に下落しました。自給率が低く飽食な社会。 海外への依存が高くなるのは必然です。 私たちは足元の環境を整えようとしながら、反面、食糧問題により間接的に対岸の環境を破壊しています。 また、プランテーションによる農薬散布は私たちの身体を蝕んでいます。ガンの罹患率は上昇の一途であり、表示が義務付けられるほど、食物アレルギーも一般化しています。 蓄積された体内の異物は世代を重ねるにつれ、その濃度を増していきます。
逆輸入された日本語「もったいない」。 日本古来の素晴らしい精神は世界に認められているにも関わらず、日本人はその心を無くしてしまいました。日本人として、とても恥ずかしいことだと思います。
この巨大な箱舟はあなたの住処であり、私の住処でもあります。 終の住処はここ以外には無いのです。 あなたが行動を起こさなければ、あなたの未来を守ることは出来ないのです。

あなたには責任があります。

 松下幸之助氏は30年以上前にこう言われたそうです。 世界の発展は東から西へと移動している。エジプト、ギリシャ、ローマ、ヨーロッパ、大英帝国、そしてアメリカ。21世紀次はアジアだ、と。確かにアジアの繁栄は目を見張るものがあります。しかし、日本はその繁栄の中にいるのでしょうか。 51番目の州として日本の繁栄はアメリカとともに終わってしまうのでしょうか。いいえ。私たちはアジアにリーダーシップを示し、本当の意味での豊かさを世界に示さなければならないのです。
産業革命後、世界は飛躍的な発展を遂げ、西洋的物質的な繁栄へと突き進みました。 その結果、2度の大戦があり、日本は失われた10年を経験し、さらに今、100年に1度の世界的経済危機に直面しています。 同じ過ちを繰り返し、私たちはどこへ向かおうとしているのでしょうか。
正しい方向を見据え、本当の意味で豊かになるには、正しい教育が不可欠であると考えます。いま、繁栄の中心がアジアへと移りつつあるということは、世界は東洋的精神的な豊かさを望んでいるのではないでしょうか。 戦後教育を受けた世代の、子の世代であるあなたたちは、今の教育に迎合してはいけません。 戦後60年をかけ私たちは、私たちの無くしたものにようやく気が付いたのです。道徳、宗教、近現代史。日本人としての背骨を育む教育をこの地域から発信していきましょう。
志高く、思いやりのある心を持ち、世界に誇れる、健全な精神を宿した次の世代の日本人を育てる責任があなたにはあるのです。

あなたには可能性があります。

 あなたはJC会員である前に一社会人であります。まだまだ社会人として未熟なあなたにJCは多くの修練や学び、気付きを与えてくれます。これらは社会で大いに活かせるものであり、貪欲に吸収していただきたいものばかりであります。20歳から40歳の青年はまだまだ発展途上であると思います。 明るい豊かなまちづくりを通して、あなた自身が大きく成長できる機会なのです。
    私たちの活動がさらに充実するためにも一人ひとりの研鑽が必要です。ただ、その足を一歩踏み出すか。一歩を踏み出せない人がいればあなたは手を差し伸べてあげてください。
あなたには未知の可能性があり、あなたの可能性は泉佐野JCとこの地域の正しい発展につながるのです。

私たちには、あなたが必要です。

 日本JCから136番目に承認を受けた泉佐野JCは創立53年目を迎えます。地域を牽引してきた私たちは、状況に応じてその体制を順応させてきました。今、その体制を見直す時期に来たのかもしれません。 JCの力の源は会員です。会員数の減少に伴い組織は疲弊し矛盾や不合理が生じてきています。 泉佐野JCに見合った仕組みを模索していただき、負担が一点に集中すること無く、誰もが長く続けることの出来る仕組みを考えてください。
 一方、会員の拡大は最大の課題であります。魅力ある活動が最大の拡大ツールであることは言うまでもありませんが、積極的、具体的な拡大方法を模索していただきたいと思います。 景気の悪化を言い訳にせず、近年の会員拡大に対する意識や取り組み方が招いた結果だと謙虚に受け止めてください。会員数が私たちに対する地域の評価であり、私たち自身の泉佐野JCに対する温度でもあるのです。今後の泉佐野JCの浮沈に関わる最重要課題であると捉えてください。
 あなたたち、一人ひとりの取り組みが私たちには必要なのです。

私たちは団結しなければならない。

 2010年、私たちは(社)日本青年会議所近畿地区協議会会員大会、泉佐野大会を主管します。これは泉佐野JC創立以来、誰も経験したことの無い、最も大きな担いのひとつになることは間違いありません。
泉佐野JCは過去いくつもの山を登っては新たな頂に臨み、絶えず新しい景色を見続けてきました。 きっとこれは、私たちに用意された、本当に、本当に大きな山なのでしょう。
助けあい、支えあい、導きあいながら新しい景色が見えれば、それが私たちにとっての成功になるのです。
 私があなたたちにお願いしたいことは、ただ一致団結していただきたいということだけです。そうすれば自ずとおもてなしの心は磨かれ、泉佐野JCの光り輝くローカリズムを近畿に発信することが出来るはずです。
苦しいこともあるでしょう。言いたいこともあるでしょう。不満なこともあるでしょう。 腹の立つこともあるでしょう。泣きたいこともあるでしょう。これらをじっとこらえて、私は全員で同じ頂に立ちたいのです。そこから見る景色は必ず素晴らしいものに違いありません。

共に真直ぐに。志を持って。

 2000年9月、泉佐野JCの仲間に加えていただき、多くの方々に助けられ、支えられ導かれ、10年目を迎えることが出来ます。そして、節目の年に理事長という大役を仰せつかることとなりました。 私の志に基づき、全身全霊を以って理事長職を全う致します。
 私たちの担いはとても大きく、とても重いものですが、共に助けあい、支えあい、導きあいながら、 志を持って真直ぐに進んでいきましょう。そして、「せめて私だけは」その志にいつも正直でいてください。誰かが見ているから、誰かに強制されるからではなく、あなたがあなた自身の志に常に正直であれば、その姿はきっと多くの「せめて私だけは」の心を育むことでしょう。
 志を抱き、真直ぐに進めば、同胞愛に満ち溢れ、 経済は正しく発展し、誰もが人類への奉仕に取り組む、JCの理想とする明るい豊かな社会の実現はかならずあるのですから。

 
 
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